2010年02月28日
戦術の進化
時期外れネタで失礼します
全豪オープンを見て思った事
コーチとして気になった事をあげてみたいと思います。
~ フォアハンドからのアプローチはストレート?クロス? ~
定石的には右利きの場合は相手のバックハンドにアプローチをしますが、
あえてフォアクロス(若干ショートクロス気味)に打ってエースを奪っているケースを男女共に見かけました。
これはやはりフィジカルが上がって皆が足が速くなった(コートカバーリングの向上)のと選手はショートボールを打ってしまった時に
ある程度頭の中でバックサイドのアプローチを待っていると考えられます。(右利きの場合)
よってあえてフォアサイドへのアプローチする事によって逆をついているケースがかなりありました。
バックハンドが両手が増えて簡単にアングルに抜けるようになったの一因でしょう。
~ ドロップショットはスペシャルショットではない。 主要な戦略の一つである ~
本当にドロップショットの嵐でしたね。エナン、マレー、フェデラー、タッチのいい選手が多いですが。
やはりこれもストロークラリーでは決着がつかない事、何か目先を変える時に用いられていました。
打つ方向はストレートが多くフェデラーは高い打点からも打ってましたね。とても難しいのですが。
~ リターンダッシュ、 サーブ&ボレー、ネットプレイ全般を使いラリーを終わらせる ~
エナン、マレーがかなり使ってました。デュ-スサイドでセカンドサーブをストレートに打って
バックのクロスのパスをボレーというパターンが多かったように思われます。
これも自分の作った流れをより強固な物にする効果がありますね。
~ 角度をつけないラリーで釘付けにする ~
長いクロスは逆にカウンターをくらう
これは今回に限った事ではないですが、センターのラリーをする事で相手をセンターに釘付けにしてからサイドに振っていく
フラットの強打を持っている選手や体の小さい選手が使っていました。
センターマークから横に1歩範囲って意外と打ちずらいんです。距離があった方がスイング幅もとれるので振りやすい。
~ フォアの逆クロスは浅く打ち返球を浮かせる ~
フォアの逆クロスですが、本当に変わっていますね。
昔は長い逆クロスで追い込んでというケースがありましたが、現在はパスであっさり抜かれてしまいます。
高い打点からは若干浅く、腰から下の低い打点からはTゾーンへのプレースメントで相手は体を前傾させてのバックハンドスライスになるので
ボールが浮いてきやすい フィニッシュは前へ詰めてボレーという形
いろいろなイメージが出来ました。
レッスン、自分のテニスに生かして行きたいと思います。
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